歯周病治療MEDICAL

タイトル:歯周病について
画像:歯周病の症状について

一般的に、歯を失うことや歯を抜かなくてはならない理由として、むし歯が原因だと思われている方も多いと思いますが、実はそうではありません。
実は、歯を失うことや歯を抜かなくてはならない原因として最も多いものが、歯周病です。実際に、30代の80%以上の方々が歯周病(歯槽膿漏)にかかっており、日本人が歯を失う原因として、むし歯よりも圧倒的に多いのです。
歯周病(歯槽膿漏)は、歯を支えている顎の骨を溶かしてしまう病気のため、基本的に一度かかってしまうと、溶けてしまった骨が再生しません。さらに、強烈な口臭の原因でもあり、自分では気付かないうちに、周囲ににおいを撒き散らしてしまうことにもなるのです。
このような状況を少しでも改善していただけるよう、患者様自身に正しい知識を持ってもらう必要があります。

画像:抜歯の原因
画像:厚生省疾患実態調査(1987年)のグラフ

上のグラフは、「厚生省疾患実態調査(1987年)」による報告です。このグラフは、定期的に歯科医院に通う方と、そうでない方によって、将来的な歯の残存本数が変化することをわかりやすく比較し、表したグラフです。何か歯に違和感を感じた時に歯科医院に行く、というのが、一般的な方の考えだと思います。実際に、当院にもそのような方が多くいらっしゃいます。

長きに渡り、様々な患者様を治療してきましたが、そのような通院方法だと、80歳になる頃には、ご自身の歯が全くない状態となり、総入れ歯の生活に突入していくことになります。

しかし、定期健診で歯科医院に通われている患者様の歯は、80歳でも20本以上あります。定期検診に来られる患者様は、歯に異常がなくても、定期的にクリーニングやメンテナンスに来院される方です。そのくらい定期的なクリーニングやメンテナンスが大切です。

歯に何の異常もないのに歯科医院に行くことを考えると、皆様は疑問に思うかもしれません。しかし、何の異常がなくても歯科医院に行くという考えや習慣があるかないかで、将来、ご自身の歯で食事する生活を送るか、総入れ歯になるかが大きく変わってくると言っても過言ではありません。

定期健診では、悪い部分の早期発見・早期治療が可能になることはもちろんですが、何よりも歯周病の原因となる歯石・歯垢・バイオフィルムの除去を行いますので、歯周病予防には欠かせない習慣となります。最低でも6ヶ月に1度の定期検診を受診されることをお勧めします。